指紋認証に失敗する理由3選。対策法も教えます

schedule 2018/04/18  refresh 2024/01/22

 

認証に失敗することも多い「指紋認証」

利便性の高い指紋認証ですが、失敗することも多く、結局、パスワード認証に頼ってしまっている人も少なくありません。
 
なぜ、指紋認証は失敗するのでしょうか。その原因と対策法についてみていきましょう。

 

失敗原因1:指紋センサーが汚れている

指紋認証が失敗する原因の一つに、「指紋センサーの汚れ」があります。


指紋センサーの汚れは、指紋認証が失敗する大きな原因となります。泥や油はもちろんのこと、汗や、手の脂、ほこりなども誤作動の原因になります。
 
もし指紋認証の失敗が増加した際には、乾いたやわらかい布で、指紋センサーの表面に付着した汚れを優しく拭き取りましょう。

汚れを拭き取る際にキズが付いてしまう可能性があるので、先のとがった硬いものはセンサーの掃除には不向きです。センサー周辺に溜まってしまったゴミも、爪などを使って引っ掻いて取るのではなく、やわらかい布を使用して取り除くのが正解です。
 
また、指紋センサーを長く使うために、汚れた手や濡れた手で触れないようにすることも大切です。

 

 

「静電気」が指紋センサーを故障させる可能性もある

指紋センサーが故障する原因の1つに、静電気が挙げられます。

指紋センサーを使う前には、静電気除去グッズなどを使用して、静電気を取り除くことが推奨されます。乾燥している冬場には、静電気が発生しやすくなるため特に意識しておきたいポイントです。

 

 

失敗原因2:登録時と照合時で、指紋の状態が変化している

指紋認証が失敗する原因のもう一つの理由として、「登録時と照合時で指紋の状態が変化している」があります。生涯変わらないイメージのある指紋ですが、太る・痩せるなどの体型変化でも指紋が変わる場合があります。
 
また、日常生活でも指紋が変化する場合があります。例えば、お風呂上がりなどで指がふやけてしまったり、冬場の乾燥によって手がカサカサしてしまったりと、湿度や外的要因などによっても、指の表面状態は変化します。
 
指紋の認識率が著しく低下してしまった場合は、指紋を登録し直す、手の表面状態を変化させない工夫をする(乾燥する時期にはハンドクリームで保湿するなど)の対応が必要になります。

 

 

 

疑似指紋の使用には注意が必要

最近では、擬似指紋「Diper ID」を活用した手袋も発売されています。指紋センサーに擬似指紋を登録しておくことによって、手袋をはめた状態で、ストレスフリーに指紋認証を利用することができます。擬似指紋は3万パターン以上あるようですが、一定のリスクを認識しておく必要があります。
 
また、擬似指紋付きの手袋とiPhoneなどを一緒に保管した場合、第三者にロックを解除されてしまうなど悪用されるリスクが高くなります。擬似指紋を利用する場合は、手袋の管理にも十分注意するようにしましょう。

 

 

失敗原因3:指紋の登録方法に問題がある

指紋認証が失敗する原因の3つ目の理由として、「指紋の登録方法に問題がある」があります。
指紋認証は、登録時の指紋をベースに照合します。登録時に指が汚れていたり、濡れていたりすると、認識率が低くなるため注意が必要です。

 

 

指紋認証の精度を高める方法

 

指紋認証の精度を高めるためには、登録方法にコツがあります。

 

ポイント1:さまざまな角度の指紋を登録する

登録時の最大のポイントは、さまざまな角度の指紋を登録することです。

指を立てた状態から、完全に寝かせた状態まで、角度を少しずつ変えながら登録すると良いでしょう。多方面の指紋を登録することで、照合時に多少指がずれてしまった場合にも認識しやすくなります。

 

ポイント2:複数の指紋を登録する

2つ目のポイントは、複数の指紋を登録しておくことです。

指紋認証を行うセンサーには、複数の指紋を登録することが可能です。複数の指紋を登録することで、指紋を1つしか登録していない場合よりも認識率が高くなります。同じ指の指紋を別の日に登録してみたり、複数の指の指紋を登録しておくなど、さまざまな方法を試してみると良いでしょう。

まとめ

タッチするだけで認証できる指紋認証ですが、利便性が高い一方で、精度の低さにストレスを感じている人も少なくありません。
 
認証に失敗する3つの原因を正しく理解して対策を講じることで、指紋認証の精度を高めていくことができます。ご紹介した対策法によって、指紋認証の利便性を、より実感していただけたら幸いです。

 


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