ブログ記事

犯罪者はもう逃れられない!イギリス警察が使う高性能監視カメラ「HALO」

2017/12/13

進化する顔認証システム

顔を見て、同一人物かどうかを判断する顔認証技術の精度が、近年、高まっています。顔認証システムはスマホにも搭載されつつあり、カメラに顔を近づけるだけで、ユーザー認証とロック解除ができるようになるなど、その用途も広がっています。

「Snapchat」や「SNOW」などのアプリケーションを使用して撮影した画像を、SNSに投稿する人も増えていますよね。IoTや顔認証技術は、ますます身近なものなっています。

顔認証は「顔検出」と「顔照合」、大きく2つの処理によって実現しています。

顔認証システムは、まず、画像の明暗に注目し、どれが人間の顔かを判別します。顔の位置を特定することができたら、目や鼻、口などのパーツの特徴から、この顔が誰の顔なのかを判断する、「顔照合」プロセスへと移ります。

これまでは人の顔を平面として捉える「2D顔認証」が主流でしたが、より精度の高い「3D顔認証」に多くの業界が注目しています。

顔認証システムHALOの特徴

イギリス警察で活用をスタートさせた、高精度の顔認証システム「HALO」は、世界中から注目を集めています。開発したのは、鑑識業務のプロフェッショナルであるAcumé Forensic Ltd.です。

18メガピクセルのセンサーが搭載されている「HALO」は、3D顔認証によって、身元を特定する鑑識システムです。4 台のUSB 3 uEye LE マシンビジョンカメラが細部まで見逃さず、1回の操作で様々な角度から撮影することが可能です。

顔の100万以上の特徴を認識し、後ろ姿であっても、わずかな部分しか見えていなくても識別することができます。

イギリスでは、拘留された各人物は、警察官によって5枚以上の写真を撮影されるルールになっているようです。この写真の画質が高ければ高いほど、防犯カメラなどの証拠画像との照合が容易になり、たとえ画像の画質が低くても、容疑者が誰であるかを特定することができます。

顔認証システムの利点と問題点

高精度の顔認証は、生体認証やエンターテインメント業界、マーケティング戦略など、様々な分野での活用が期待されています。

顔認証は、ICカードの紛失、パスワードや暗証番号忘れなどの心配がなく、偽造も極めて難しいことから、病院の薬品管理庫や企業のサーバールームなど、高いセキュリティレベルが求められる部屋への入場管理を中心に導入が進んでいます。

高性能の顔認証システムは、メガネをかけていたり、メイクを変えたり、マスクをかけたりしていても、人物を特定することが可能です。周囲に不審な人物が写っていないかをチェックできるという点も、大きなメリットです。

警察での導入も進んでおり、イギリスのように、取り調べ時の身元確認で、顔認証技術を利用する国も増えています。

しかし、顔認証技術によって、プライバシーが侵害される可能性も指摘されています。

顔認証技術を使用したソフトが入ったスマートフォンで、見知らぬ人の顔写真を撮影し、その人の名前や誕生日、個人情報などを容易に入手することが技術的に可能です。インターネット上に、顔写真や名前などの個人情報を公開したことによって、個人情報が流出してしまう危険性が高まります。

個人情報の取り扱いには、より慎重にならざるを得なくなりつつあると言えるでしょう。

まとめ

多様な分野での活用が期待されている顔認証技術は、急速に進化しています。

正面から撮影した画像で、画質が良いものであれば、認識率はほぼ100%の時代です。その中でも、耳など、顔の一部分から人物を特定できる点で「HALO」は優れています。

防犯対策を中心としてた広がりに期待しつつ、個人情報保護の点では、十分に目を光らせておく必要がありそうです。顔認証技術の向上とともに、プライバシー保護に関する制度を整え、セキュリティ技術を向上させていく必要があるでしょう。

(画像はIDS Imaging Development Systems GmbHより)

最新記事

カテゴリ

アーカイブ

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。